虫刺され
虫に刺されたり、虫に触れたりすることで、虫の持つ毒成分や唾液成分などの異物が皮膚に触れたり中に入ることで刺激反応やアレルギー反応が起こります。虫刺されは下記4種類に分類されます。
- 血を吸われる
- 咬まれる
- 刺される
- 触れることで皮膚が炎症を起こす
主な症状
虫の種類 | 症状 |
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蚊(カ) | 刺された部分に強いかゆみを感じる。 すぐにかゆくなる即時型と、1~2日後に症状が出る遅延型がある。 |
イエダニ | 室内の場合、ほとんどがイエダニによるもので、衣服で隠れている部分を咬まれることが多く、強いかゆみと赤い発疹が数日続く。 |
ノミ | 血を吸われてから、1~2日後に激しいかゆみを伴う赤いブツブツが現れ、水ぶくれができることもある。 |
毛虫・毒蛾 | 強いかゆみや赤いブツブツといったじんましんに似た症状が出る。 |
シラミ | 人の頭髪の根元に寄生し、頭皮より吸血し、激しいかゆみを起こす。 毛と毛が接触する場面で移りやすく、幼児や小学校低学年での感染率が高い。 |
ブヨ | 半日~1日後に徐々に激しいかゆみと赤い腫れが現れます。内出血や赤いしこりが残ることもある。 |
アブ | かなり強い痛みがあり、その後激しいかゆみが生じる。 赤く腫れあがり、患部に熱感が出る。 |
マダニ | 長時間(数日~10日間以上)吸血され、気付かない場合が多い。無理に引き抜こうとするとマダニの一部が皮膚内に残り化膿したり、マダニの体液を逆流する恐れがあるので、皮膚科で処置すること。 |
ハチ | 刺された部位に痛みを感じ、赤く腫れあがる。 アナフィラキシーショック症状を引き起こし、最悪の場合死に至るケースもあるので速やかな治療が必要。 |
蟻 | 軽度で済むことがほとんどだが、ヒアリのように強い痛みが生じる種類もあるため、その際は早急に治療が必要。 |
ムカデ | 咬まれた瞬間に激痛が走り、毒があるため徐々に患部から痺れ、かゆみ、腫れが生じる。稀に、発熱やめまいといった症状を起こすこともある。 |
クラゲ | ヒリヒリした痛みを感じ、局所に線状の赤みやむくみが生じる。 激しい痛みとともに、ミミズ腫れや水疱の症状が出る場合もある |
治療方法
基本には、ステロイド軟こうや抗ヒスタミン剤、抗アレルギー剤などで治療します。
ただし、症状の程度や原因となる虫の種類によって、治療方法は異なります。
患部を触ったり掻き続けたりすることで悪化することがあります。
早期治療により、炎症を早く抑え、快方に向かいやすくなりますので、かゆみや腫れが引かない場合は早めに治療するようにしてください。