たこ・魚の目
たこ・魚の目とは
「たこ」や「魚の目(うおのめ)」は、皮膚への圧迫や摩擦による刺激を受けることで起きる防御反応です。また、たこ・魚の目と間違えられるものにイボがあります。イボはウイルス感染で起きる病気で、全身どこにでも発症します。また、イボは表面がざらついていますが、たこや魚の目の場合は、皮紋(ひもん)と言われる模様があることも特徴です。
たこと魚の目はどちらも外部からの刺激によってできますが、下の図のように症状が異なります。
たこ・魚の目の原因
- 足の形に合わない靴を履いている
- 長時間の立ち仕事
- スポーツなどの過度の負荷
- 立っている時の姿勢が悪い
- 歩き方の癖
たこや魚の目は、上記のように、特定の部位に長期的かつ繰り返し、圧迫や摩擦などの刺激が加わることで発症します。
たこ | 魚の目 | |
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症状 | 大きなものだと痛む場合もあるが、基本的に痛みはない。削っても出血はしない。 | 硬く厚くなり、膨らみの中央に固い芯があるので、歩いた時に刺激となり痛むことがある。 また、押した時よりもつまんだ方が痛みを感じることが多い。 |
できやすい部位 | 足以外にもくるぶしや手指にできやすい。(「ペンだこ」など) | 足底や足指、足と指の間。 特に足の前半分と足の外側にできやすい。 |
たこ・魚の目の治療方法
「たこ」や「魚の目」の表面を、専用の器具で硬く厚くなった角質を少しずつ薄く削ります。症状によっては、角質軟化剤(スピール膏など)を使用することもあります。
ご自身で処置できるようなカッターやはさみの専用グッズも販売されていますが、深く削り過ぎて炎症を起こしたり、イボを魚の目だと勘違いして削ってしまいウイルスが飛び散り感染を広げてしまったりする可能性があります。
なかなか改善しない、痛みの強い場合などは、皮膚科を受診しましょう。