柊みみはなのどクリニック 大須

名古屋市中区大須4丁目10-40 カジウラテックスビル7F

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とびひ

とびひ

とびひ

とびひ(伝染性膿痂疹)とは

皮膚に細菌が感染することで発症し、感染力が非常に強く、人にうつるのも特徴です。
皮膚の免疫力がまだ弱い乳幼児や、皮膚のバリア機能が弱いアトピー性皮膚炎の方に起こりやすいといわれています。とびひは大きく2種類に分かれます。

1. 水疱性膿痂疹

水ぶくれが徐々に膿を持つようになり、やがて水ぶくれが破れると皮膚がただれます。また、かゆみを伴うため、そこをかいた手で他の部分に触れると、感染が広がります。

2. 痂皮性膿痂疹

厚いかさぶたができます。炎症が強く、発熱やのどの痛みを伴うこともあります。

名前の由来は、とびひをかいた手で他の部位をかくと、「火事の火の粉が飛び火する」ように、全身へ広がることから「とびひ」と呼ばれるようになりました。

帯状疱疹の症状

主な症状としては、ピリピリした痛みを伴う赤い発疹と水ぶくれが多数集まって帯状に現れます。仕事や家事などの日常生活に影響が出るほどの痛みになることもあり、発熱、リンパ節の腫れ、頭痛といった全身症状が生じる場合もあります。約3週間で皮膚症状は治まりますが、色素沈着や傷跡が残る可能性があります。また、神経が損傷されると「帯状疱疹後神経痛」といって、長期間痛みが残ることもあります。

症状の多くは上半身に現れ、顔(特に目の周り)、手、足にも現れることがあります。
身体の左右どちらか一方のみに症状が現れるのが特徴的で、同時に2か所以上に発症することはほとんどありません。

症状の程度は個人差がありますが、症状の初期段階で、別の皮膚疾患と自己判断して治療が遅れ、重症化するケースもありますので、早めに皮膚科で診断しましょう。

とびひの原因

虫刺されやあせもなどによるかゆみのため、皮膚を掻くことでできた小さな傷口から細菌が入り込み発症します。原因菌は、主に黄色ブドウ球菌や溶血性レンサ球菌という種類の細菌です。これらは珍しい細菌ではなく、健康な人の皮膚の表面や鼻の中に存在する「常在菌」と呼ばれています。

アトピー性皮膚炎の患者さんは、刺激や有害物質から体を守ったり、体内の水分が逃げないようにする皮膚のバリア機能が低下しているので、とびひになりやすい状態です。
皮膚を清潔に保ちながら、日頃から保湿とスキンケアを心がけましょう。

ご注意いただきたいこと

とびひは、次のような皮膚の疾患と症状が似ているため、自己判断をして誤った処置をしないよう、専門医による診断と早期治療をおすすめします。

  • アトピー性皮膚炎
  • 水いぼ
  • あせも
  • 接触性皮膚炎
  • 水ぼうそう(水痘)

また、日常生活においては、

  • 患部を掻いたり触り過ぎない
  • 皮膚を清潔にする
  • うつる可能性があるのでタオルなどを家族間でも共有しない

などの対応が必要です。

とびひの治療方法

とびひの一般的な治療法は、原因菌を滅菌するための投薬療法です。放っておくと感染が広がり、全身に影響を及ぼすような重篤な病気に進展することもあるため、早めに治療を開始することが大切です。

抗菌薬 原因となる細菌を退治する。
亜鉛華軟膏 炎症を抑える、患部を保護する。

かゆみが強い場合は、抗ヒスタミン薬・抗アレルギー薬を内服させて、かゆみを抑える治療も行います。