ほくろ
ほくろとは
ほくろとは、メラニンと呼ばれる色素をつくる細胞が変化してできる良性のできものです。見た目は黒色・茶色・褐色をしており、生まれつきのものもあれば、成長するにつれて現れるものもあります。基本的には6㎜以下で、平たいものから、皮膚上で隆起するものもあります。
ほくろの原因
ほくろの発生原因は不明で、増える原因も分かっていませんが、遺伝や日光による紫外線の刺激との関連性があると考えられています。また、生活習慣によるメラニン排出の乱れや、外部からの刺激、女性ホルモンも影響している可能性があるといわれています。
注意すべき点
歳を重ねるとともにほくろが増えたり変化したりするのは加齢に伴う生理的現象のため、過度に心配する必要はありません。
ほくろの多くは良性ですが、中には悪性の「メラノーマ」という皮膚がんの可能性があります。6㎜以上の大きさがあるものは注意が必要で、メラノーマには以下のような種類があります。
末端黒子型 | 足の裏・手のひら、手足の爪部に表れるもの |
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表在拡大型 | 胸・腹・背中など体の中心部・手や足の付け根あたりに現れるもの |
結節型 | 部位は関係なく現れて、徐々に大きくなるもの |
悪性黒子型 | 高齢者に多く、顔に発生しやすいもの 不規則な形のしみが徐々に大きくなる傾向にある |
メラノーマの特徴は下記の通りです。
- 形が左右非対称である
- ほくろの周りがギザギザとした形をしている
- 色が均一ではない、濃い部分と淡い部分が混ざり合っている
- 直径が6mm以上ある
気になるほくろがある場合は、自己判断せずに、皮膚科を受診されることをおすすめします。